ダルクローズ・アプローチによる
子どものための音楽授業


ヴァージニア・ホッジ・ミード 著
神原雅之+板野和彦+山下薫子 共訳
ふくろう出版(ISBN:4-86186-259-0)
B5版,236頁,価格2,940円(本体2,800円+税




第T部 ダルクローズ・アプローチの本質
 第1章 ジャック=ダルクローズの人柄と思想
 第2章 音楽学習のためのダルクローズ・アプローチ
 第3章 小学校音楽指導計画におけるリトミック
第U部 リトミックの実際と指針
 第4章 低学年における学習経験
 第5章 中学年における学習経験
 第6章 高学年における学習経験
結論
資料A,資料B,資料C,資料D,資料E
著者紹介、訳者紹介、訳者あとがき

 本書は、アメリカのリトミシャンであり音楽教育者であるミード女史が著したDalcroze Eurhythmics in Today's Music Classroom(1994)を翻訳したものです。
 著者であるミード女史は、Dalcroze School of New YorkでSchuster博士に学ばれた後、子どもの教育現場を経て、オハイオ州立ケント大学で長い年月にわたって教師教育に携わられました(現在、オハイオ州立ケント大学名誉教授)。
 女史は、どのようにしたら子どもの音楽授業が活性化できるのか、そのヒントをダルクローズの理念に求め、実践と研究を蓄積されてきました。本書はその集積と言えます。ここに載せられた内容やアイデアは、言語的・文化的背景の異なる我が国の幼稚園や小学校などの教育機関でも、実践可能なものが多く含まれています。これは翻訳を終えたばかりの訳者の素直な印象です。
 ミード女史の実践は、心と音楽を融合する貴重な空間を私たちに提供してくれています。このアイデアが、広く我が国でも親しまれることを願うばかりです。
2006年3月 訳者