☆地球が舞台
2005年9月 ☆6月、新学期が始まりました。 92名の生徒が登録しました。
(レイナルド先生とジュリアン先生はパアララン・パンタオの最初の奨学生として大学へ進学、卒業しました。) |
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(エラプ校) 210名の生徒が登録しました。 エラプ校の増築は、スイスのグループ(Alban Memorial Foundation)の支援で工事が始まり、現在までに1階が完成、2階もほぼ完成しました。3階部分(アクティビティースペースの予定)の工事は資金不足のため滞っています。教室が広くなって生徒数も倍増しました。エラプ校は、もともとの建物と土地のローンもまだ残っていますが、学校としてだけでなく、地域コミュニティにおいても多方面の活用が期待される施設です。増築工事の続行、完成に向けて、みなさまのご理解、ご協力をどうかよろしくお願いいたします。
今年度もシンガポールのグループ(Mission Youth Group from Singapore ACTS 29)が支援してくれています。パヤタス校はジュリアン先生が、エラプ校はテリー先生と生徒の親が、調理を担当しています。 |
![]() エラプ校の新しい教室で(Photo by Kayo Sawaguchi) ![]() 給食!(パヤタス校で)(Photo by Chie Ohno) |
☆奨学生ニュース
今年度パアララン・パンタオは大学生8名(内2名は個人のスポンサー、1名はスイスのグループの支援)、高校生1名(スイスのグループの支援)、小学生5名に奨学金を支給します。 |
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○新奨学生、リオの話 23歳のリオはやっと大学1年生になることができた。高校卒業後の経済苦により、6年間ほど働いたり、家族を手伝ったり。スカベンジャーをしていた時期も。2000年の崩落事故のとき友人を亡くし、かなりのショックを受けた。父は昔アル中だった。兄2人と姉がいるが、そんな父を嫌がって、早々に結婚し皆家を出て行ってしまった。現在父はアル中ではないが胃が悪く、思うように働くことができない。仕事はスカベンジングだ。稼いでも1日100ペソくらい。母親も足を怪我したため、あまり働いていない。リオは「兄弟は皆出て行ってしまったけれど、私は両親を手伝いたい。とにかく大学を出て、一人前の大人として家にいる権利を持ちたい」と言っていた。「卒業したらまず会社に入って、将来は自分でビジネスをしたい。」頬を高潮させながら、嬉しそうに語ってくれた。 (取材 大野千英) スカベンジャー=ゴミを拾う人 スカベンジング=ゴミ拾い |
小学生
1年間の経費(学費・交通費等)は、大学生はひとりあたり日本円で7万円から14万円、高校生は3万円、小学生は1万円ほどです。 |
○マリーグレース・レイエス(16歳)の近況
マリーグレースは、生まれつきの心臓疾患をもっていましたが、2000年3月、みなさまのご支援で心臓病の手術を受けることができました。たいへんありがとうございました。その後の彼女のケアのために支援くださったみなさまにもお礼申し上げます。術後は良好で、2年前には公立の小学校に入学しました。体力がつづかずパアララン・パンタオに戻りましたが、小学校卒業認定の試験に合格し、今年、高校生になりました。養母のレイエス先生一家のサポートで、スクールバスで通える私立の高校に通っています。病院には毎月検査に通っていますが、いまのところ再手術の予定もなく体調は安定しています。 |
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4月から毎週土曜日に、国内の教育NGOチルドレンズ・ラブ(Childrens Laboratory for Drama in Education Foundation)による演劇のワークショップがあります。(午前エラプ校、午後パヤタス校。担当はジン先生。20名ほどの生徒が参加) |
☆スポンサーの皆様へ(レティ先生からの手紙)
敬意を込めて |
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パヤタス・オープンメンバー 岩崎一三 |