|
と尋ねられたときには、やはり「PP&Mのコピー
・バンドです。」、「PP&Mの音楽を演奏するカバー・バンドです。」というのがいちばん分かりやすい答えでしょうか。
私たちはPP&MのPeterがPaulがMaryが歌うのと同じ歌詞と旋律を歌いそのハーモニー
を再現しようとします。でも「歌をコピーする」とはあまり言いませんね。声は
持って生まれた個性であり、歌うときには心を映し出す楽器になり、歌詞とメロ
ディーとなった声は一人一人の魂の表現であるということは誰もが知っているからで
しょう。
楽器はどうでしょうか。私たちはPeterのギターをPaulのギターをDickのベースを聴
いて彼らの左手のポジションや指使い、右手の指使いや弦の弾き方と同じやり方で、
楽器のアンサンブルやリズムを再現しようとします。これを所謂「コピーする。」と
いうのでしょう。でも、同じ楽器を使って同じ音符を弾いても響いて来る音色、音の
性格は演奏する人によって微妙に異なり聞く人に異なる感覚を伝えます。
このあたりにコピー・バンドの醍醐味があるような気がします。
私たちは、PP&Mという偉大なパフォーマーの演奏を再現する作業を楽しむと同時に私たちが聴いて覚えた喜びと感動のほんの僅かの部分でも他の人に伝えたいと考え
ています。 実に大それた考えかもしれませんが、PP&Mと同じようなやり方で歌い演奏することによって私たちが聴いて心を震わせたその感動とメッセージをHeart
Streamの魅力として表現したいというのが私たちの目標です。
PP&Mの曲が私たちの声と指と心を通して流れ出た時に、与えられる感動はPP&Mには遠
く及ばない一方で、Heart Streamだけが与えられる何かが生まれるかも知れないとい
う希望が、カバー・バンドを続ける大きな理由の一つかもしれません。 |
|