
最近どうも爪が割れやすく、脆くなってきたような気がして、半年前から牛乳、小魚等を採取することはもちろん、もしもの爪割れ、剥がれのためにと、様々な検討、トライを行ってきました(マニキュアによる補強、接着剤による付け爪、...etc.)。しかしながら、耐久性、メンテ性の面で、いずれも一長一短あり、これっといった対策は見つかりませんでした。
そうこうしているうちに、知り合いの方から今日の本題、Alaskaピックのご紹介をいただきました。実はこのピック、’90年代にS/M/Lのスリーサイズ(透明タイプ)を購入、押入れの奥にしまいこんで、持っていることすら忘れていました。早速、取り出してトライ! 人差し指への装着感は本物の爪に到底及びませんが、緊急事態発生時にはひょっとして使えるかもしれないということで、指に合うように加工、調整をしたのでした。さあ、本格的トライ! 最初のうちは調子よかったのですが、そのうち部分的に白い模様ができてきて、そのあとは....割れ破壊! 材質強度的にちょっと問題ありかな?
割れ破壊の原因はよくわかりませんが、’90年代に購入して、20年近く経っているのと、最近のものは改善されているかもしれないということで、現在市販されているものを即購入。これが「ぴったしカンカン!」 造りもしっかりしていて、いうことなし。爪切り、ヤスリ、ペーパーで加工、調整をしていきました。人差し指に装着して、いざトライ! うん、これはいける。こうして、「爪が割れる、剥がれる」の緊急事態対応の準備はひとまず完了したのでした。今回のライブ、まさか、これを使うことになろうとはねえ!!!

あれは4/24ライブの2週間前、朝起きてみると、以前から積層状態になっていた右手人差し指の爪が.....な、な、ないのです。いつのまにか剥がれて、万事休す。普通ならここで潔く諦めて、普通のフィンガーピックでその場をしのぐ算段をするわけですが、今回は違います。緊急事態用に周到な準備を進めてきたAlaskaピックの出番が遂にやってきたのです。そして、ラッキーだったのはライブまで、まだ2週間という期間が残されていたことです。これにより、Alaskaピックを引っ掛けて固定できるだけの爪の長さを人差し指左半分だけでも、確保できたのです。どうにかこうにか滑り込みセーフ。結果やいかに?
■ 今回ライブで実際に使ってみての感想(右手人差し指にのみAlaskaピックを装着)
1)トゥーフィンガーピッキング
問題なし。親指サムピックとの音色バランスもOK。
2)アルペジョ
ピックを装着してない中指、薬指に比べ、柔らか
くまろやかな音になっているが、実質、問題なし
OK。
(音がまろやか:実際の爪より肉厚が厚いからか!?)
3)スクラッチング(カーターファミリーピッキング)
これも問題なし。実はこの弾き方が爪に与えるダメージがいちばん大きいんですよね。
金属を高速で擦って、爪の磨耗耐久試験をやっているようなもの。特に“Flora”、 “Wasn’t
That A Time” なんて、5〜6回練習するだけで、爪が擦り減ってきます。爪がかわいそう!
4)サムピックでのコードストローク
Peterはサムピックでもコードストロークをよく弾きます。上記1)〜3)の弾き方
とミックスしてね。そして、アップストロークの際、サムピックがぐるっと回らない
よう人差し指を軽く添えることがありますが、この時、Alaskaピックは確実に邪魔に
なります。したがって、今回のライブ、”The Rising Of The Moon”、“Power” はサムピッ
クのみで、Alaskaピックは装着せずに演奏しました。これは今後の課題です。
5)Alaskaピックを引っ掛けて固定できるだけの爪の長さが最低必要
今回人差し指爪の右半分がほとんどなく、”Wasn’t That A Time”、”Jane, Jane” の時、
一瞬ですが、Alaskaピックが抜けかけて、リズムが崩れ、ヒヤッとしましたが、全体的
には概ね良好でした。もう少し爪が伸びていたらなあ!
以上、爪割れ、剥がれの緊急事態対応の話が、いつのまにかAlaskaピックの使用レポートになってしまいました。私は決してメーカーの回し者ではありませんので、念のため! いいものはいい。それでは次回ライブをお楽しみに! このピックを使わなくて済みますように...

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