コロムビア 14-CT637 (昭和36年4月発売)


コロムビア 14-CT637 と言うテレビをヤフオクで入手しました 状態は中程度で ツマミの欠品はなく フロント部分の破損なし 但しツマミ割れあり ノーチェックと言うことでした またキャビネット部分にサビが浮いていました 全般的に時代相応の品です

本来であれば足が付いているはずですが 付属していませんでした

セレン整流器が使われています 使われている真空管はテレビ球として一般的な物ばかりです
一応ノーチェックと言うことだったので 電源を投入しましたが 予想していたように 電源も入らず 映りませんでした 
真空管試験器で真空管をチェックします12BH7がダメになっていました 但し 動作不良の原因はこの12BH7ではありません

 

電源が入らない原因はフューズが切れていました フューズを交換してと言いたいのですがこの時点ではた 間違えなくフューズは切れるでしょう 原因を探さなければいけません キャビネットからシャーシを取り出し 先ずは綺麗にホコリを払います ひっくりがえして中を見ますと ブロックコンデンサが液漏れして白く粉を吹いています またひび割れて黒くなっているオイルコンを見つけました その他のコンデンサに酷い汚れもなく まずはこの2つを交換して様子を見ることにしました

ブロックコンデンサ、オイルコンの2つを交換して再度動作をチェックします 今度は電源も入り 音も聞こえてきます 電源が入らなかったのはブロックコンデンサがダメになりショートしていたようです また掃除をしたのが良かったのかも?

音は綺麗に出ています この時点でラスタは全く出ません 水平偏向、高圧回路の不良と考え 水平出力管、ダンパ管周りのコンデンサ、抵抗の断線をチェックします 抵抗の断線は見あたりません コンデンサは今後の事も考え交換しました 再度キャビネットに納めてチェック 状態に変化はありません 行き詰まって真空管を眺めていたら 高圧整流管の1X2-Bが暗い事を発見しました 試験器でその他の真空管は調べたのですが 1X2-Bはノーチェックでした1X2-Bを交換して再度様子を見ます 輝度を調節するつまみをいっぱいに回すとうっすらと画面に絵が出ましたがテレビを鑑賞するレベルではありません 

取りあえずラスタは出ましたので 再度キャビネットからシャーシを取り出し 劣化部品の交換を再開します

この時期のコロムビアのテレビにはとても信頼性の高いコンデンサが使われています 何個か取り外してチェックしましたが容量の変化もあまりなく 実用レベルでした だだ今後の事も考え手持ちの物が無い場合を除き今回は出来るだけ交換することにしました お約束として電解コンデンサは全て交換します

これで修理終了です

シャーシをキャビネットに戻し チェックします しかし状態はかわりません 多少は画面が明るくなった様な気がしますが実用レベルではありません 輝度調整のつまみを回すと画面の大きさが変化します.......「あっ!」 絶縁製の良いドライバを1X2-Bのキャップに近づけます (本来正常な場合であれば1センチ程度のスパークが飛びます)スパークが飛ぶ事は飛ぶのですが3ミリ程度です 原因がひらめきました
今回の原因はこれです!!セレン整流器です 本来であれば一番先に交換しなければダメな物です(有害物質!!)ダイオードに交換してこれで十分な電圧が出るようになりました

キャビネットは缶スプレーでネズミ色に塗装 ブラックディレイライトディスプレイと言うこともありとても見やすい画面です 修理終了時ちょうどオリンピックで女子マラソンをやっていましたのでテスト代わりにマラソンを観戦しましたが 安定した動作です 私の部屋のテレビとなりました