日立 FMY-470(昭和33年)
| 日立の FMY-470というテレビを入手しました 前の持ち主の方は電源が入らなくなってからそのままにしていたと言うことでした 日立のテレビは他のメーカーに比べ若干サイズが小さくデザイン的にシャープな印象を受けます つまみの欠品もなく全体的に良好です | |
| 残念な事に裏蓋がありません 無くても良いのですが安全を考えるとやはり必要かと思います 適当な物で自作したいと思っています トランスレスです |
| 電源が入らないと言うことだったので まずその原因を探して見ることにしました トランスレステレビなので真空管のヒーターが切れていると電源は入りません とりあえず真空管をチェックしようとキャビネットからシャーシを取り出すと真空管が何本かありません 日立のテレビの場合裏蓋に真空管の配置図が付いているのですが今回裏蓋は欠品していますので真空管の配置、種類がわかりません 幸い今回このテレビの回路図を持っていたので問題はありませんでしたが 回路図がないととても困ってしまうところでした。 |
| フューズボックスが溶けています このあたりに電源が入らなくなった原因がありそうです アース、100vと2本のフューズを取り付ければ良いのですが110vにもフューズが挿してありました これはダメです!! |
何点か電源が入らなかった原因が何点かわかりました ■真空管の挿入位置が違う 裏蓋欠品により真空管の配置が分からなくなったのでしょう 本来の場所とは違う場所に真空管が何本か挿してありました ■フューズのコネクタの接触不良 原因は分かりませんがフューズボックスが溶ける程の熱が加わった事により コネクタがぐらぐらになっていましたフューズコネクタの接触不良によって電源が入らなくなることは 古いテレビには多々ある症状です ■リモートコネクタのジャンパ線切れ テスタで導通を探ってこの部分を発見しました シャーシ裏面(フューズボックス横)にあるリモートコネクタに挿してあるダミーのコネクタを開けて見たところこの部分のジャンパ線が外れていました ■電源スイッチの交換ミス スイッチ付きの500kAカーブのボリュームが 本来とは逆で電源を入れると切れる状態になっていました これでは一生電源は入りません 私の推測ですが 最初にリモートコネクタのジャンパ線が外れ 電源が入らなくなり 真空管を交換したりボリュームを交換したりと泥沼にはまってしまったのでしょう 私もこの気持ちは良くわかります他人の目で見れば簡単に見つけられるのですが 思いこみからなかなか原因が分からなくなってしまう物です |
| 足りない真空管を取り付けヒーターの導通をチェックします このテレビにはヒーターのチェックポイントがあるので簡単です 断線も無いようなのでこれで電源は入るでしょう だだこの状態では電源は入ってもまともに動作しないので 不良部品交換後に電源を入れることにします |
| セレン整流器が使われていましたので ダイオードに交換します セレンは動作するしないをチェックする以前に交換をお勧めします | |
| ラグ板に2本のダイオードを取り付けこれでセレン整流器とはお別れです | |
何本かのコンデンサを外してチェックしましたがダメな様です マイカ、セラミックを除く全てのコンデンサを新しい物に交換しました |
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手持ちのデットストックの未使用オイルコンデンサが底をついたので 今回はフィルムコンデンサを多く使いました チューブラのオイルコンデンサと違い 足が短いので配線には多少苦労しますが信頼性の面では間違えなく 現在市販されているフイルムコンデンサが修理にはお勧めです 大量のコンデンサを交換するため 誤配線には注意します 今回は回路図があるので 誤配線は後からもチェックできますが 回路図が無い場合 誤配線はとても発見しにくく大変なことになります
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| フューズコネクタの修理、リモートコネクタのジャンパ線修理、スイッチ付きVRの交換、欠品真空管の補充、コンデンサの交換、セレン整流器の交換 これで今回の修理は完了です いつもの事ですが真空管は中古品ジャンクな抜き球を使用しています | |
| テレビが映るようになりました 私の住まいの環境でUHFコンバータを接続しています | |
現在問題なくテレビは映るのですが電源投入時画面が流れてしまいます 何分か経つと正常な状態になりますから特に気にはなりませんが水平発振管がエミ減なのかもしれません 今後手をいれるとすれば 真空管を新品もしくは良品に交換し、水平同期や垂直同期その他のVRを交換 各部接点の清掃 裏蓋の制作と言ったところでしょうか |
| その後 補強していたフューズのコネクタがまたおかしくなりグラグラになってパチパチと火花が飛ぶようになりました もちろん画面にも影響します とりあえずとグラグラになった100vのコネクタからフューズを外し110vのコネクタにフューズを取り付けました 驚いたことに今までやや不安定だった点が改善された気がします セレン整流器からダイオードに交換したので本来の電圧より高い電圧がテレビ全体に負担をかけていたのかもしれません110vのコネクタにフューズを取り付けた事で電圧が下がり調子が良くなったのかと考えられます 機会があれば電圧をちゃんとチェックしたいと思います |
| 結局 現在フューズは元の100vのコネクタにしています 起動時の画面が横に流れる症状も真空管6CG7の交換で改善しました また 今まで修理したテレビ全般に言えることですが修理直後より 何時間かテレビを見ていると(通電していると)調子がよくなります オーディオアンプなどとおなじくエージングが必要なのかもしれません |
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お粗末な物ですが 家にあったベニヤ板で裏蓋を作りました 細かい穴開けが面倒なので大きく穴を開けています |