真空管テレビの修理

昭和二十年代後半から三十年後半にかけての真空管を使用した白黒テレビは デザインが良く(個人的意見)今のテレビには無い存在感、オーラを感じます またこの時代の物はテレビに限らずメーカー各社の試行錯誤や熱意が感じられます 最近ではレトロブーム等でようやく日本の古い電化製品にも目が向けられるようになりました せっかく手に入れた古いテレビを置物にしておくのはもったいないそんな気持ちで素人ながら修理を始めました。

テレビの修理と言うと とても難しく思えるかもしれません 私自身 専門的な知識は全くと言って無く 人になんらお教えする知識はありません 参考書を片手にコツコツとやっています ただ私が行っていることが参考になれば幸いです

現役で稼働していた当時で有れば 大半が真空管のエミ減や球切れと言った真空管の故障で 差し替えで元通りになったのですが 発売から現在に至る長い年月によりその程度では済まなくなっています

また 一部屋にテレビが一台という現在と違うので 最後の最後まで使われた物も多くあると推測されます 居間にカラーテレビがあっても 真空管白黒テレビも他の部屋で使っていたと言うパターンは当然の事ながらありました テレビ放送が全てカラー放送になったのはカラーテレビが発売されてから有る程度後だったと記憶しています 

古いテレビを入手する際まず 写らないと思ってください 製造からすでに長い月日が経っています まれに動作する物もありますが 長時間の使用は無理でしょう (修理された物であれば問題ないですが 現在修理されメンテナンスされた物は液晶テレビが買える程の値段がします)

入手の際に気を付ける事は 年数経過ににより自然にかぶったホコリやサビはしょうがないとして外観が酷く損傷していたり、汚れているものは避けた方が無難です 古い物なので汚れているのは当たり前ですが 外観状態が良いと言うことは 保管状態も良いと言うことに繋がります また特殊な真空管が使用されていないかも頭に入れておく必要があると思います オーディオ用の真空管は今でも海外で製造されていたりとメーカーにこだわらなければ比較的入手は容易ですが テレビ球はいざ入手しようと思ってもなかなか入手に困る場合があります (あれば値段は安いのですが)秋葉原や日本橋と言った電気街がお近くの方は「何を言ってるんだ?」と思われるかもしれませんが 地方では抵抗一つ買うのでも困る場合があるんですよね ブラウン管もいざと言うときには非常に入手が難しいので損傷していないか必ずチェックします

ポータブルタイプのテレビは飾りとしては人気ですが修理は厄介です 配線がプリント基板の物も修理は厄介です 

★カラーの真空管テレビもあまりお勧め出来ません

私のような地方の人間はもっぱらオークションなどを利用して購入しています 写真だけではなかなか判断が難しいのが正直なところです質問等で出来るだけ状態を探ってみましょう 後から後悔の無いようにしたい物です.

しかし最近では オークションに出品されるテレビが異常な程の高騰で 入手がとても難しくなっています 以前であれば1万円以下であったのですが 現在は映らないテレビでもデザインが良い物は2万ではまだ安く5万円なんて平気なぐらいの値がついたりもします 

また最近では 古いテレビの外側のみを利用して 内部に新しいカラーテレビを入れてしまうという改造も行われているようです 全くの修理不能の物であればしょうがないですが 私はこの様な改造は好きではありません

ご親戚などで倉のある家に お住まいの方がおられれば 「古いテレビない?」と聞いてみてください 間違えなく譲って頂けると思います

下記はオークションで出品されている方の代表的なコメントです

電源は入れていません
コンセントが付いている場合 1度はチェックのため電源を入れたくなる物です 写るのでは?と思うより 写らないと考えたほうが無難です まず間違えなく電源は入れているでしょう そう言うものです人間は。
コンセントが切断されていてチェック出来ません
チェックはされていないでしょうが 動作に関しても全く不明で 一か八かの勝負になります まあ写ることはないですが.....。
電源が入りません
単にコンセント部分やスイッチ部分が故障、断線している場合あり
電源を入れるとフューズが切れます
電源部の故障、真空管、のリークなどなど 修復のしごたえが有り楽しめます(笑)
電源は入りましたが写りません
高圧回路に問題あり 修復のしごたえが有り楽しめます(笑)
電源が入り音は出ますが写りません
高圧回路に問題あり 修復のしごたえが有り楽しめます(笑)
電源が入りラスタ(画面)は出ますが絵が出ません
コンデンサの劣化 コンデンサを片っ端から交換することで修復可能ですがトランスの断線等の場合はとても厄介だったりします 修復のしごたえが有り楽しめます(笑)
写りますが状態があまり良くありません
コンデンサの劣化、真空管のエミ減、調整不足などなど コンデンサの交換が必要です
完動品です
メンテナンス、修理を行い十便にチェックされた物で有れば問題ないですが スイッチを入れたらちゃんと写っただけではXです何分か経過するとダメになる場合も多々ありますから
メンテナンスしてあります
誰がメンテナンスしたかが問題 メンテナンスと言ってもたんに写るだけの状態にしたという場合があり今ひとつ信用性にかける
メンテナンス、レストア済み(動作保証)あり
単に真空管テレビが欲しいのであれば おすすめです もとテレビのサービスマンだった方などが趣味と実益を兼ねて出品されています また修理を受け付けてくれる場合もあり

一部の高級機種や一部メーカーの中には非常に信頼性の高いパーツ(コンデンサ)を使用している物もありますが 電解コンデンサはいくら現在動作するからと言っても必ず交換が必要と考えてください

コンデンサ、コンデンサと言っていますがもちろんたのパーツの故障の場合も多々あります 抵抗などは現在入手可能ですが 垂直トランスなどのトランス類、コイル関係のパーツは入手困難です

私は特に電気の勉強もしたことがなく 仕事も電気とはかけ離れています 師匠もいません 下記の本が私の先生です

「テレビの調整と故障修理」

この本が無ければ私はテレビには手を出してはいなかったと思います 内容もぎっしり充実しており私のバイブルとなっています 

大半の故障事例が書かれています 

 

症状別に詳しく修理の解説がされています 

プロのテレビサービスマンの方の修理事例サービスノートもありとても面白いです

ヤフオクで入手しました とてもおすすめな1冊です

「電波科学」

昔の雑誌です 

「全テレビ回路図集」

各メーカー真空管モノクロテレビの大半の回路図が掲載されいます テレビのサービスマンの方が持ち歩かれていた物と思います 

修理の際 やはり回路図は強力な味方です 全テレビ回路図集2もあるみたいです

現在のプリント基板に整然とパーツが並んだテレビと違い 真空管テレビは人の手による手配線で 使われているパーツも抵抗、コンデンサ、真空管、コイル、トランスと言った 単純な物が殆どです

まずは 一度挑戦してみてください「電源が入り画面にラスタは出るが絵が映りません」と言った物なら 付いているコンデンサを全て交換する これで大半は映るようになります。 それでもダメなら抵抗や真空管と言ったように 気長にやってみてください 1台の壊れたテレビで本当に長く遊ぶことが出来ます 楽しい物です