ゴルフ日記

口上


 趣味としてゴルフを続けている。若い時はボーリングやスキーに夢中になった。ボーリングは偶然性に大きく影響されることに不満があり、スポーツとして魅力が無く、直ぐ飽きた。スキーはなかなか上手くならないことや、そのスピード感、開放感、自然との触れ合いなど、スポーツとして申し分無く随分長く付き合った。
 しかしながら、年がら年中出来るものでなく、どうしても夏場に出来る趣味が欲しかった。そんな時ゴルフに出会い、虜になった。
 自分はスポーツとしてのゴルフ自体が好きなので、コースに行けなくても練習場でボールを打つことで、十分楽しめるのだ。
 そんな訳で、コースには年に何回も行かないが、週末には練習場に通っている。
 このゴルフ日記は、我流で試行錯誤を繰り返し、未だに「開眼」と「挫折」を積み重ねている、ヘボゴルファーの独り言である。

ゴルフ理論

 最近「増田理論」にはまっている。
 何時もの様に本屋をぶらぶらしていたら、一冊の本が目にとまった。厚さ3cm以上もあるゴルフ雑誌で、表紙に『飛ばす7つのポイント』とある。だいたいこの類のノウハウ本は信用していないのだが、何と厚い本だなと手にとりパラパラとめくる。中はマンガで解説している。だから厚いのだ。定価は680円。増田理論を解説したものだ。増田哲仁はテレビのゴルフチャネルで時々見ることがある。しゃべり方は朴訥として決して流暢では無いが、素人にわかり易い表現が好感がもてる。以前グリップを解説しているとき「両手を引き合う感覚が必要」と言っていて、その理論に新鮮な響きがあった。早速実践してみた。
 3種類の引き合い方があるのだが、その中で「上下に引き合う」やり方が自分には合っている様で、今までに無いボールが打てた。詳しくはこの雑誌を見ていただきたいが、グリップして右手は下に、左手は上に引き合うのだ。そうすることで全体的に締ったスイングになる。オーバースイングで悩んでいる方は実践する価値は充分にある。女性でボールにうまく当たらない人も効果がありそうで、自分もシャンクが出なくなった。
 このノウハウだけでもこの雑誌を買う価値はある。その他、腰、頭など身体の使い方が解説してある。年をとっても長くゴルフが出来るスイング作り、というのも気に入っている。(2008.1.17)

ゴルフクラブの愛称

 長年使用していた3番アイアンを7番ウッドに替えた。若いときは2番アイアンなどを得意に使ったりしていたが、現実的に使えないクラブを入れていてもしょうがない。
 さて、クラブにもドライバーやスプーンなど愛称があるが、7番ウッドは何と云うのだろうか、と、ふと考えた。アイアンにもサンドウェッジなどあるが全部の番手にはついていないものもある。
 そこで、自分なりに愛称をつけようと思う。ただ、既についているのはそのまま尊重することにした。オリジナルは赤色で表示。
・ウッド編
@番:ドライバー   そのまま
A番:ブラッシー   だった様に思う
B番:スプーン    そのまま
C番:バフィー     そのまま
D番:クリーク     そのまま
E番:ユーフォー   見たことが無いので
F番:スナイパー   狙ってグリーンオン?を期待して
G番:オクトパス   云わずもがな。アイアンがタコ
H番:スカイラーク  高くあがるので。ヒバリ殺しとも云う

・アイアン編
@番:ドライビングアイアン  そのまま
A番:クレイジー        今時こんなもの振り回すのは・・・
B番:リタイア          私と一緒、お倉入り
C番:フリーター        打つ距離がなかなか定まらないので、出たとこ勝負
D番:ポンド(池)        池超えのショートコースで良く使う。でも時々池につかまるので、ドボンとも云う
E番:ベンチ           どう云う訳か使う事が少ない
F番:レギュラー        この番手が基本です
G番:タコ            云わずもがな。ウッドがオクトパスでアイアンがタコ
H番:シャンク         この番手を持つと良くシャンクするので、注意として

PW:ピッチングウェッジ    そのまま
AW:アプローチウェッジ    そのまま
SW:サンドウェッジ      そのまま
PT:パター           そのまま

 いかがでしょうか。既に別の愛称があるかも知れませんが、あくまでも自分用として。(2007.2.6)

テンフィンガーグリップ 後編

 前回、テンフィンガーグリップにしたきっかけは岡本綾子さんです、と書きました。以前雑誌かテレビかは忘れましたが、対談で、岡本綾子さんが「少し前からテンフィンガーグリップにしているのだけど、誰も気が付かない様だ」また「練習で試したらフィーリングが良かったのでそのまま続けている」と言っていたのを思い出しました。その時は「ふーん!」と、自分では試して見ようとは思わずに、そのまま忘れていました。
 今年の冬に入って暫く振りに練習場に行きました。体が鈍っていたこともあるのでしょうが、スライスばかりなのです。特にロングアイアンがひどくて距離も出なくてネットに当たりません。200球ぐらい打ったのですが、一向に治りません。どうしたものかと思案していると、ふと岡本綾子さんの事を思い出したのです。彼女もアメリカで賞金女王になったりした全盛期のスイングが出来なくなるのは、致し方無いことながら、日々工夫をしていたのだなーと思って「よし!自分もやってみるか」と、テンフィンガーを試してみました。
 最初はシャンクばかりしていましたが、そのうち慣れてきて当たる様になってきました。予想通り低いフックボールになります。ということはダウンスイングで思い切って左に体重移動しても、振り遅れることは無いだろうと、やってみると、これが大当たりなのです。高いドローボールが出る様になりました。飛距離も伸びました。これは良いぞと続けました。また、別の良い点を発見しました。アプローチの時、まず右手だけでボールを打って感触をつかみます。その後両手にするのですが、左手を滑り込ませる様にすると、グリップの違和感が少ない様です。インターロッキングやオーバーラッピングでは、こうは行きません。どうしても、折角の右手一本のフィーリングを保つことができませんから。
 ところで具合の悪い事も発見しました。夢中でボールを打っていて、ふと右手を見ると、小指の爪の付け根の所から血が出ているのです。今までグリップ擦れしない所が、今度は左手と接触した結果の様です。早速右手用のグローブを作りました。左手用の古いグローブを裏返して右手用にします。小指以外の指の部分をハサミで切って出来上がり。工作だけは子供の時から得意なのです。
 その後コースに行って試しましたが、最近に無く良いスコアが出ました。やはり距離が少し出る様になったので、全体に楽になりました。それよりも、同伴の友人が一向にグリップを変えた事に気が付かない様でした。しばらくこれで行きます。
 ヒョットして、体力の落ちたシニアに定着するかも。「シニアグリップ」とこれからは呼ぼう。(2004.3.21)

テンフィンガーグリップ(ベースボールグリップ)

 しばらくゴルフの書き込みをしていませんでしたが、その間色々変化がありました。まず、長年使っていたクラブを買い替えました。と言っても、何10万円も投資した訳ではありません。その話しを少し。
 ドライバーの高反発の物が欲しかったので、自分としては思い切って5万円もの大枚を叩いて購入しました。これが大当たりで、良く飛ぶし楽になりました。こうなるとアイアンも買い替えたくなります。長年使っていたアイアンは、シャフトがスチールですし、マッスルアイアンに近い形状なので、そろそろブラックシャフトのキャビティーが欲しいところです。でも、ドライバーに大枚を叩いたので、資金は限られます。安いのが無いかと、最近宣伝しているゴルフ量販店に出向きました。
 店内をウロウロしていると、中古のコーナーで2万4千円というのを見つけました。店員をつかまえて「これ1本の値段、それともセット?」と聞くと「セットです。気に入りましたか」と云うから「値段が気に入った」と、冗談ともつかず云うと「この値段なら新品でありますよ」と云うではないか。持ってきてもらうと「ゴルフプランナー」と云うアイアンで10本セットが、なんと1万8千円なのです。一応チタンフェースになっている様です。また、嫌いなグースネックにはなっていないので、気に入りました。タメでもともと、購入しました。ついでにユーティリティーの4番を3千5百円で購入。これでパターを除いて全て新しくなりました。14本目のクラブはまだ決めていませんが、しばらくこれで行こうと思っています。途端にバッグが軽くなったのには、ビックリしました。
 そんなこんなで、クラブだけ新しくなりました。
 ところで、今回はグリップの話しです。
 以前インターロッキンググリップにしていることを書きましたが、その後またオーバーラッピングに戻しました。理由は練習のし過ぎ?で、左手の親指の付け根を痛めてしまって、それでオーバーラッピングにすると、少しは痛みが和らぐ様でしたので、そうしました。普通グリップを変えたりすると、その違和感で全くスイングにならないと思うでしょうが、自分は若い時からしょっちゅうグリップを弄くっていたものだから、余り苦にならないのです。むしろ新鮮な感じがして良いショットが出たりするから、厄介です。それでスコアが良くなればいいのですが、一向に上手くならないのは、そのせいかも知れません。器用貧乏と云うのでしょうか。
 さて、今回はテンフィンガーグリップにしました。いわゆるベースボールグリップです。これは若い時にも試したことは有りませんでした。何だかゴルフじゃ無いみたいだし、女性の初心者の感じがするからね。こればかりは自尊心が邪魔をしていたのです。
 ところが今回それを実行したのです。そのきっかけは岡本綾子さんでした。その話しは次回に。(2004.3.6)

イップス克服

 前回は自分が「バックスイング・イップス」に罹っていると書いたが、今回はその克服を目指して試している工夫を書こうと思う。
 先ずバックスイング・イップスが起きる状況を分析すると、当然緊張している時で、練習場などでリラックスして打っている場合は発生しない。また緊張していてもショートアイアンでは起きない様で、3番アイアンあたりからその兆候があり、ドライバーが一番ミスが酷くなる。ショートアイアンではフルスイングすることが少ないからで、バックスイングが浅くなってもダウンスイングへの切り返しに影響が少ないと思われる。だが、ロングアイアンなどの長いクラブだと、浅いトップでは切り返しの間がとれなくなって、下半身が切り返す前に上体からダウンスイングに入ってしまうから、ヘッドコントロールがうまく行かない。またうまくヘッドをボールに合わせたとしても全く飛ばないことになる。
 気持ちをリラックスすることは大事だが、それが出来ないのがイップスの厄介な所なのだ。問題は緊張していても、トップが浅くなってもダウンスイングへの切り返しの間がとれる方法は無いか、と考えた。
 トップで一旦止めて打ったり、トップで左手から右手に意識を移したりとやってみたが、緊張するとバックスイングが早くなりそんな余裕が無いのだ。こんどは、ゆっくりとしかバックスイングが上がらない方法は無いかと考えた。
 以前、といってもかなり前のことだが、ヘッドスピードを上げる工夫として、左のグリップの小指をシャフトから離して、つまり小指を浮かして打ったことがあった。こうすると小指の力が入らないからバックスイングもゆっくり上げなければ、クラブが素っ飛んで行きそうで、恐る恐る上げることになる。バックスイングも深くなる。ダウンスイングでは今度は右手が利いてくるのでヘッドが返りやすい。当然フックボールになる。これをまた試してみた。結果は良好であったが、トップの位置が不安定であるしスイング全体がファーンといった感じで、コースで打つには不安がともなう。
 そこで、バックスイングはいつもの様に開始するがトップで左の小指を外し、ダウンスイングではまた握ってスイングする。このタイミングはなかなか難しかったが、慣れるに従ってある程度できる様になってきた。小指を完全に外すことが出来なくても、その感覚だけでもバックスイングはゆっくり上がるのだ。またアドレスで緊張してきた時には自然にグリップに力が入るが、その時左の小指を外す事で必要以上にグリップが強くなるのを防ぐことが出来るのだ。
 現在色々なシチュエーションを想定しながら練習している。まだコースで試していないので何とも言えないが、うまく行けそうな予感はする。この練習の副産物として、ダフル事が少なくなってきた。ショートアプローチで絶対ダフリたく無ければ、最初から最後まで左の小指を外してスイングすると、ヘッドをボールの下に入れやすくなる。アプローチは右手一本でやると巧く行く事が多いのだ。
 コースでの報告はまたしたいと思う。(2003.3.9)

イップス

 こう寒い日が続くとゴルフの練習に行く気も失せる。暖冬だとの予想であったが、寒い日が続くし雪も良く降った。
 雑誌をパラパラと読むとはなしに捲っていたら、突然「イップス」と言う活字が飛び込んできた。ゴルフの雑誌ではなかったが、オヤッと思って記事を読んでみた。やはりゴルフでのイップスのことの様だ。パットをする時などに「これを入れたら優勝だ!」といった極度の緊張が伴うと、思うように手が動かなくなる症状のことを言うが、プロでなくても罹るらしい。この記事を書いた方は企業のトップの方で「最近イップスに悩んでいる」とのこと。それも「バックスイング・イップス」と言うのだ。イップスと言えば一般的にはパッティングが多いが、元巨人軍の江川投手は「ダウンスイング・イップス」だと、聞いたことがある。素振りではなんの障害も無いのだが、実際ホールを打とうとダウンスイングに入ると、手が下ろせないらしい。
 でも「バックスイング・イップス」とは初めて聞いた言葉だ。この方は、若い時はオーバースイングであったが、年をとるにつれてだんだんバックスイングが小さくなり、今は逆にバックスイングが思うように上がらなくて、苦しんでいると書いてある。年をとるにつれて体が硬くなったこと以上に、バックスイングを始めると急に体が硬直して、思うように上がらなくなる様だ。勿論素振りなどでは問題無いが、やはり実際のボールを、それもコースで人が見ている前では殊更うまくいかないのだろう。
 この記事を読んでいて「ハタッ!」と気がついた。ヒョットして自分もこれに罹っているのではと思い当たったのだ。
 最近、練習場ではそんなことはないのだが、コースで特にドライバーを持つと、バックスイングが自分が思っているところまで上がらずに浅くなって、その結果ダウンスイングのタイミングも合わずに、ヘッドの先っぽに当たって、いきなり右へ飛び出す大きなミスをすることがある。自分も若い頃はオーバースイングであったし、この方と共通することも多いのだ。「自分もバックスイング・イップスに罹っている」と気がつくとゾッとした。でも、まだ症状としては軽症の様だから今のうちに何とかすれば、好きなゴルフが苦痛になる前に克服出来るかもしれない。
 という訳で、現在「如何にバックスイング・イップスを克服するか」に取り組んでいる。色々試行錯誤しながら幾つかの工夫が功を奏し、効果を上げているが、この話は次回したい。(2003.2.22)

ショートコース

 ショートコースに行ってきた。本コースにはなかなか行けないので、一人でフラッといけるミニコースが無いかなと探していたのだが、職場の同僚とゴルフ談義をしていた時に格好のコースがあると、紹介されたのである。場所は自宅から少し距離があるが、街中を通らずに行ける山道を発見したので、あまりイライラせずに行ける。
 休みを利用して早速行ってみた。1時間少しかかって到着した。「余り宣伝していないので何時も空いているよ」との、同僚の言葉通り、お客は自分の他にはいない様だ。受付のオバサンの話では、今朝早くコースを回って会社に行った方が一人いた、とのことだ。ゴルフで一汗かいてご出勤とは、うらやましい。受付も早々にサンドウエッジとパターを持ってスタートした。とにかく一人なのだから貸切だ。さて、どんなコースかと1番ホールに着くと、うーん!と唸ってしまった。ヤーデージは50ヤードそこそこなのだが、手前は池でグリーンは小さくて周りにはしっかりバンカーがある。手前からコロコロと結果オーライと言うわけにはいかないのだ。さて、緊張のショットはまずまずの当たりでグリーンに落ちたものの、止まらずに後ろのラフにいった。受けグリーンでも距離が短いので、スピンをかけるのはロブショットでもしないかぎり止まらないだろう。グリーンは手入れが良く短く刈ってある。ラフからのアプローチは、これも止まらずにグリーンエッジまで転がってしまった。2パットでボギー。まあまあの出だしだ。このあとラッキーもあり、2バーディーをとれたもののアウトは31であった。パーが27だから4オーバーはまずまずか。よし、インコースは気合を入れて行こうと臨んだが、バンカーでホームランをしたり、3パットをしたりで結果は35。トータル66となった。
 1ラウンド終わって受付のオバサンと少し話をする。お客が少ないので、コースのメンテの人件費が出ないとこぼしていた。自分としては余り客が増えて欲しく無いのだが、経営となるとそうは言っていられないだろう。壁に貼ってあるメンバーの毎月のベストスコアを見ると、中に50を切っている人が何人かいる。47という人がいたが、7アンダーとは恐れ入った。決して簡単なコースではないのだが。紹介してくれた同僚も52を出している。今度一緒に回って教えていただこう。
 折角なのでメンバーになった。4000円の年会費を払うとプレー費が半額になる。5回も通えば元がとれる。今日のプレー費も半額にしてくれた。500円を追加すると一日回り放題もできる。少し通ってともかく60を切らなくては。(2002.5.14)
 コースの紹介はこちら。道祖園インターナショナルファミリーコース

素人の宿命

 何時もの練習場に行く。少し出発が遅れたので、二階打席には既に2人程先客がいる。少し離れたところに場所を取ってボールを打ち始めた。しばらく打っていると、先着の一人が、私の後の打席に場所を移してきた。合間を見て、話掛けてきた。「おじょうずですね。教えてもらえればいいんですが」「いやいや、我流ですから教えるなんてとんでもない」と、当り障りの無い言葉を交わす。年は自分よりチョット上かなと思える方だが、体格は良い。「実は昨日の夜、ちょっとヒラメキまして、右肩でタイミングを取ったらどうかと思って、今日やってみたら良いボールが出たんですよ。ネットの中段に当たりましてね」と、少し興奮気味だ。「それは良かったですね」と相槌をうつ。すると「あなたはどこでタイミングを取っています?」と、危険な会話になりそうになる。「タイミングの取り方は人それぞれですから、今、右肩でうまく行く様ですので、それを続けたらいいと思いますよ」と、話をそらした。若い時は自分も、下手な友達に「あーでもない、こーでもない」と教えた(厳密に言えば教えた事にならないのだが)こともあるが、今は、そんなことはしない。練習の仕方などは言ったりもするが、タイミングや、左手リードか右手リードか、右手で叩くか否かとか、スイングの根幹のことは人それぞれだし、感覚も違うからだ。ましてなによりも、人にそれを言ったりすると、自分のスイングがおかしくなる。言葉で言う様には打っていないからで、全体の感覚の中の一点だけを強調して打てる程、上手くないのだ。
 この方も、しばらく打っていると、当たりがおかしくなってきた。体が疲れてきたのか、右肩ばかりに集中し過ぎたかだ。この方の「開眼」も100球で「挫折」したかも。でも、また何時か必ず「右肩でタイミングを取る」を思い出して、また「開眼」するのは確かだ。これが、素人の宿命なのだから。(2002.3.24)

 

朝一のショット

 寒い朝であったが、いつもの練習場に行く。バイトで働いている若いお兄ちゃんが「おはようございます!」と元気の良い挨拶をしてくれる。受付を済ませると「ごゆっくりどうぞ」「オゥ!ありがとう」と交わし二階打席に行く。勿論一番乗りなので、ストーブの近くの打席を陣取る。ここの練習場は一階、二階合わせて40打席程有るのだが、土日でも一杯になることは無い。これで経営は大丈夫なのかと心配してしまう。
 さて、練習の開始は、これは儀式みたいなものだが、ドライバーで2,3回素振りをしたら、いきなりドライバーでコース玉をティーアップし、1発打つ。2発は打たない。柔軟体操もストレッチも無い。スタートぎりぎりにコースに着いて、練習も無く、いきなりの1番ホールみたいなものである。こんな状態でもチョロやOBもせずに打てるかどうかだ。これをやっておくと、スイングで何が一番大切かが分かる。自分の場合、ミスショットの原因の多くは、バックスイングが浅くなることだ。肩が回らずにダウンスイングに入り、タイミングもズレて、フェースのトウ側に当たり、ミスショットになる。バックスイングが浅くなる原因も沢山ある。勿論朝一番で体もまだ解れていない場合もあるし、体が解れていても緊張すると浅くなる。丁寧に打とうと指先でシャフトをコントロールしようとすると、右手の親指と人差し指がバックスイングを妨げる。これもダメだ。
 そこでどうするかだが、一つは、バックスイングを大きく出来るだけ肩を回す様にする方法だ。しかし、これがなかなか難しいのだ。バックスイングで苦しくなると、ダウンスイングを開始する様に、脳にインプットされているので、コントロールできないのだ。無理に肩を回すと、今度はダウンスイングに対して上体が遅れて、フェースにボールを当てるのが難しい。
 もう一つの方法は、肩が回らないのを承知で、いかにダウンスイングのタイミングを合わせるかだ。言い換えるとドライバーで3クオーターのスイングをするのだ。ショートアイアンならば3クオータースイングは簡単だが、シャフトの長いドライバーでこれをやるには、幾つかの工夫が必要だ。ボールの位置を出来るだけ左に置く。スタンスは狭くする。スイングのスピードを遅くする。ドライバーで150ヤードを打つ要領だ。
 肩を深く入れる方法も諦めてはいない。その日の気分で決めている。
 今日は3クオータースイングをやったが。うまく行った。良いスコアが出そうだ。
 ここから練習の開始。いつもの通り、チップショットから始める。(2002.2.16)


インターロッキング グリップ

 ゴルフを始めた頃はインターロッキンググリップにしていた。手が小さい人はこれが良い、とゴルフ雑誌に書いてあったのを、単に信じただけだ。これでボールには良く当たるし、ボールも飛ぶ様になり、そこそこのスコアで回れる様になっていた。
 あるとき、ゴルフコースのスタートで連続写真を撮っていた。自分のショットはまずまずであったし、ある程度スイングにも自信があって、帰りに期待して売店に行った。そこには、信じられないスイングが映っていた。これは自分では無い、と思いたかったが、紛うことなき自分の姿に愕然としたのだ。
 まず、オーバースイング。ある程度はオーバースイングであろうとは感じていたが、ヘッドが左腰のベルトの辺りまで落ちているのだ。当然上体もソックリ返り手首も折れている。吉川なよ子だー!(スミマセン吉川さん本当は尊敬しているのです)トップの2コマ位をカットしたかった。
 もう一つは、タメが全く無いのだ。ダウンスイングに入り手が右の腰辺りに降りた時は、シャフトが既に水平になるまで落ちている。 後続の仲間に見られないように急いで写真を買った。
 それから、オーバースイングをどう止めるか、タメをどう作るかの戦いが始まった。インターロッキングを止め、オーバーラッピングに変えた。スタンスをクローズ、オープン、果ては内股にしたり考えられる事は何でも試した。
 根が器用なので何をやってもそこそこに当たるのだ。「開眼」「挫折」を繰り返すことになる。不思議とプロに教わろうとは全く考えなかった。スコアーも前はハーフ40を切ったこともあったのに、だんだんとドツボに落ち込んで100が切れなくなり、情熱も失った。コースに出ることも無く、練習もしなくなった。

 そんなとき、好きなプロの一人である中嶋常幸がスランプ(一度目のスランプ)から脱して優勝したこともあり、もう一度原点に戻って初めからやり直して見ようと思いたった。練習場に行き左手一本でボールを何箱も打った。最初は空振りもあるが続けていると当たるようになってくる。どうにか打てる様になると、今度は右手をほんの少し添えてみる。ほんの少しであっても格段にスイングが楽だ。バックスイングが安定してくる。しかし、ダウンスイングに入ると添えた右手がシャフトから遅れ、手が離れてしまうのだ。離れない様にしようとすると、右手の指先に力が入り、右手で打ちに行こうとしてしまうのだ。うまく右手の力が抜けないのだ。これでは左手一本でスイングを作っても、元の木阿弥だ。
 何か良い方法は無いものかと考えた末、グリップを昔のインターロッキングに戻した。こうして左手主体のスイングをする。右手はロックしている小指に引っ張られる様についてくる。勿論添えるだけであるが、小指が左手にからまっているので、離れることは無いのだ。これが大正解。左手主体であるからバックスイングは3クオーター以上には上がらない。タメは遅れてくる右手によって作られる様だ。
 早速カメラを持ち出して写して見る。オーバースイングは完治。タメは十分では無いがマアマアだ。 これで現在のスイングの基礎ができた。

 実は年を取って体が硬くなったのも原因と思うが、バックスイングが段々低くなってきて、現在はむしろバックスイングを大きくしようと努力している次第だ。オーバースイングが懐かしい。(2002.2.2)

部屋の中での練習

 山口のアパートにはパットの練習マットと、アプローチ用の篭が置いてある。気が向くとボールを打つ。勿論本物のボールだ。絨毯を敷いてあるが、安物だから全然気にしない。チョット昔ならトップしたボールが窓や壁に当たって、賑やかな音を発しただろうが、今はそんなことにはならない。絨毯の上から打ったボールは、2メートル離れた直径40センチの篭に、収まる。パターも1.5メートル先のカップに殆ど収まる。だから、すぐ飽きてしまうのだ。何度やっても上手く行くと達成感が無い。
 パターに輪ゴムを付けたりして、スイートスポットを外した時はあらぬ方向に転がる様に工夫してみるが、何せ臨場感が無い。5mのパットを30cmオーバーに打つ練習がしたい。芝目を読む練習がやりたい。バンカーシットが上手く成りたい。と、欲にきりが無い。

 さて、練習器具については自分で考えた物も、幾つかある。

@ スエー防止用マット
 スエーが一概に悪いとは言いがたいが、要はスイング中、頭(目線と言っても良い)が、どう動くかをチェックする物だ。
 仕掛けは、見る角度が違うと色が違う様にしたマジックテープをマットに貼るだけ。昔、ダッコチャン人形の目か何かに使っていたあれです。見る角度を変えるとウインクするのがあったでしょう。あの応用です。アドレスで見ると緑色が見え、右へスエーすると赤色に変わり、左に頭が行くと黄色になるといったぐあい。
 安くできると思いますが、どうですか。

A 吊り下げパター練習機
 実際のボールに荷造り用の紐をくっつけます。アロンアルファーか何かでくっつけます。それを天井からぶら下げて、畳にくっつくかどうかの位置に調整します。このボールをパターで打つのですが、振れる大きさで距離感を、元の位置に戻るかでフェースの確認をします。あまり強く打って、戻ってきたボールが窓ガラスを直撃しない様にしてください。上手く打てる様になるとボールが回転しなくなりますよ。
 でも、ボールの真上に目を置くと考えている人にはヒモが邪魔して、上手くいかないね。
 ベンクレンショーやジャスティンレナードなど、パターの名手は少し手前に方に外して構えていますよね。
(2002.1.23)
ヒモで目の位置を確認してもok

チップショトがゴルフの基本


 年賀の中に以前通っていたゴルフ練習場からのが有った。賀状を持参すれば2000円のプリペイドカードを進呈すると書いてある。早速出向き、2000円フルに打ってきた。
 ここの練習場のボールは飛ばないボールを使用しており、またボールのディンプルが無くなりそうな古いのもある。このボールではキチンと当たらないと真っ直ぐに飛ばない。スライスやドロップボールになる。特にドライバーなどの大きいクラブで顕著になる。

 最近ショットの基本が分かってきた。ゴルフを始めた当初はボールの位置を左足の踵の前で、全てのクラブを統一していたが、日本人には向かないと判断した。特に手足の短い我が体型では、ボールをダウンブローには打ち難いのだ。ドライバーは良いのだが、アイアンは上手くいかない。
 そこで、番手が下がるに従ってボールを右よりにシフトしているのだが、ショートアイアンのアプローチでも真中より右へは置いたことが無かった。

 あるとき、雑誌か何かで、アプローチの基本はチップショットだと書いてあった。その打ち方は、ボールは右足の踝の前にし、左足はオープンにする。この構えだと当然グリップはボールよりかなり前(ハンドファースト)になり、フェースはクローズになる。こうするとボールを拾い易く、トップ、ダフリが極めて少なくなる。
 また、ボールの方向性が良いし、距離感もつかみ易いときて、アプローチが楽しくなってきた。何より、アプローチの音が分かってきたのだ。
 そこで、7番アイアンを持って同じ様にアドレスし、スイングを少しずつ大きくして見た。当然ダウンブローにクラブが入りボールは低く出るが、力強い玉が出るのだ。スタンスはアプローチと同じ狭いのだが、120ヤードは楽に出る。
 今度はスタンスを少しずつ広げて行き、ボールの位置も少しずつ中へもっていく。またスイングも少しずつ大きくして行くと、自分のMAXに近い距離が出てくる様になる。さらに続けて行くとボールは高く上がるが飛距離は余り変化が無いようで、またミート率も悪くなることに気がついた。多分ダウンブローから掬い打ちになっていくのだろう。

 アイアンの番手毎のスタンス幅と、ボールの位置が確認出来た。今までは感で決めていたが、それよりスタンスは少し狭くて良いこと、ボールの位置は右寄りで良いことが、分かった。多分練習では最高の当たりが出た時のスタンスや、ボールの位置をズット追いかけていたが、マットの上で多少掬って打った時の方が飛ぶことや、ミート率は練習で何とかなると思っていたのだろう。
 現在では、練習は必ずチップショットからと決めている。 (2002.1.18)

左膝が流れる悩み


 いつもの様に、練習場に一番乗りである。9:00から11:30頃まで、二階席で打ち放題をやる。
 土日1500円、ウイークデーだと1000円で終日遊べるのだが、昼からは家人の買い物に付き合わされるし、勿論体力との関係もあるので、この位が丁度良い。アプローチが主体だが、大体400発前後打つ。
 最近の課題は、ダウンスイングで左膝が流れるというか、割れるのをなんとか止めようとするのだが、しっくりこない。ボールのコントロールとしては、別段問題ないのだが、スロービデオなどに撮って見ると、いささか格好が悪い。昔、口の悪い仲間からパンタグラフ・ショットなどと、冷やかされていた。
 当時は謝敏男プロが似たような(本質は違うのだろうが)スイングで活躍していたので、余り気にしていなかったが、最近はタイガー・ウッズのスイングばかり目に付くので、何とか直したいと思っている。
 昔から人に教わることが無く、勿論プロに診てもらったことなど無いが、自分で鏡や写真などでスイングを見ながら、工夫してきた。
 あるとき、ダウンスイングの開始のタイミングが上手くとれず、あれこれやっていたが、絞り込んだ左足の膝を飛球線上に引っ張ることでダウンスイングを開始すると、何とイメージ通りにボールが飛んだ。それも膝を引っ張る線をインサイドアウトやアウトサイドインのイメージでやると、フックやスライスが出るのに気付き、ボールのコントロールが格段にし易くなった。
 これがきっかけで、パンタグラフ・ショットが出来上がった。当時は相当なオーバースイングであったが、これとマッチして、そこそこのスコアで回っていた。
 現在は体が硬くなったのか、余りのオーバースイングに嫌悪感があったのか、3クオーター位までしかクラブが上がらなくなっている。
 スイングが変わるにつれて、左膝で引っ張ることはしなくなったが、左膝が流れるクセは残っているという訳だ。
(2001.12.16)


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