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リトミック研究センター広島第一支局 神原雅之(チーフ指導者) 井川裕子 石見圭子 大下恵子 小川千春 加藤普子 金原満子 木俣真由美 白浜泉 田中直子 津川洋子 灘尾典芳 馬場由美子 福岡裕子 松原典子 三野尚代 宮本充子 師井恭子 山本育枝 山本裕子 善本桂子 |
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1.目的 2.方法 3.リズムゲーム 4.考察 Q&A |
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1.目的
リトミックの特徴は、@運動を通して身体内の様々な感覚を刺激、覚醒し、その感覚と音楽を組み合わせることによって音楽的な感性を培うところにあります。また、A小グループでの音楽活動を通して、コミュニケーションのセンスを獲得する貴重な機会となります。そして、リトミックは、子ども一人ひとりが今持てている能力を駆使して参加し、様々な目的に即して応用・発展することができます。 今回の発表では、小学生を対象とした「リズム・ゲーム」を取り上げました。ゲームには即興性があります。ここでは、即興的な取り組みを通じて、音楽の本質(特に音楽を特徴づけている要素を聴き取り、その音楽的変化を動きで表現する)に迫り、併せて仲間と共に音楽することの喜びを感じ合えるような活動について検討することを目的としています。 |
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2.方法
児童期は、幼児期に象徴的にみられた「模倣遊び」や「ごっこ遊び」の姿が次第に陰を潜めていきます。そして、心(判断力・理解力・注意力・集中力など)と身体(反射性・敏捷性・持久力など)の両面で顕著な発達が見られる時期です。このような発達を顧慮しながら、音楽のゲーム化(ゲーム感覚で音楽参加すること)の方法について考えてみました。とりわけ、ここでは音楽を特徴付けている要素から「ビート」「拍子」「リズム・パターン」「音高」を取り上げ、これらの音楽的概念の獲得を促し、同時に他者との様々な関わりを楽しむ方法について検討しました。 |
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3.リズム・ゲーム
ビート:聴いたリズムに調和して動く @身体のいろいろな部分(手,足、 肩,おしり,ひざ,あご,等)でビートを刻む。合図が聞こえたら身体の場所を変えて。 A音楽のビートに合わせて歩く。合図が聞こえたら、止まったり、歩く方向を変えたりする。(テンポ・ダイナミックス・空間の変化に留意して) 拍子:拍の連続の中に、まとまりを感じる @音楽に合わせて「1-2-3-4」と繰り返し、唱える。「1」のところでポーズをする(ダイナミックスに留意して)。 A同様に、3拍子「1−2−3」や2拍子「1−2」でも行う。 B5拍子の音楽に合わせて動いてみよう。 リズム・パターン:視覚的なリズムパターンの変化を捉えて反応する @4名が各自カードを持ってステージに並ぶ。他の者は、(音楽の途中で4名が自由に手を上げたり下げたりする)動きを見ながら、変化す るリズムパターンを手拍子する。 ※音楽『シンコペーティッド・クロック』(ルロイ・アンダーソン作曲) A同様に(4名が一列に横並びし)両手を上げている(8つの手が見える)。他の者は、音楽に合わせて(自由に上下する手の変化をみて)そのリズムパターンを手拍子する。 ※音楽『エンターティナー』(スコット・ジョプリン作曲) 音高(旋律の動き):聴いた旋律の変化を(動作によって)視覚的に捉える @音階を歌う(ハンドサインをしながら)。 A音楽を聴き、その旋律(音高)の変化に合わせて動く。音が長く伸ばされているときは、手を水平に移動させて−。 ※音楽『白鳥』(サン=サーンス作曲) |
| 4.考察 ゲーム化することによって、子どもたちの積極的な参加を読みとることができました。(実験的な試行でしたが)例えば、音楽の変化を予期しながら聴こうとする姿、ゲームをやり終えた時の達成感や成功感、仲間と協力し、楽しさを共に味わおうとする姿、新たなゲームに挑戦しようとする姿、など。 また、ここでは一部で既存のCDにある音楽を幾つか使用しましたが、これは子ども自身がゲームを進行していくことを可能にし、今後これらのゲームを自分たちの興味や関心に応じて応用・発展していく余地が残されています。 ゲームに含まれている課題は、一人ひとりの児童の問題解決場面を提供し、問題解決のための様々な工夫を導く土俵となるように思われます。このチャレンジの延長線上には、「自己実現の喜び」という最良の空間を味わうことができると考えられます。 |