私の住んでいる街にある広島市指定重要有形文化財です。

(「広島市の文化財」より出典させていただきました。)



こんどうえんばんかけばとけ

金 銅 円 板 懸 仏
●所 在 地:安佐北区白木町市川1244 順教寺
●指定年月日:昭和53年2月13日
●概 要:円板径34cm(但し木彫三尊仏を除く)


順教寺に安置される3点の懸仏のうち、一番大きなもので、*金銅円板に、彩色された木彫りの仏像が取りつけられています。懸金具部分の作り方などから、この懸仏が作られたのは室町時代初期のこととされています。ただし、中に取りつけられている三体の仏像は後に補われたもので、江戸時代末か明治時代初め頃に作られたようです。制作当初は、おそらく三体の仏像も金銅製のものだったと考えられます。
*銅の地金の上に金メッキを施したもの




どうえんばんかけばとけ

銅 円 板 懸 仏
●所 在 地:安佐北区白木町市川1244 順教寺
●指定年月日:昭和53年2月13日
●概 要:円板径21・5cm



教寺にある他の二つの懸仏に比べて非常に素朴な感じを与える懸仏です。中央の坐像は、「押出造り」ですが、蓮座やその下の波の文様、仏の背後にある光背などは、銅円板の表面に細い線を彫って表現した簡素なものです。また、鋼円板は半円状のものを二枚を継ぎ合わせて作られています。裏面には木板が張りつけてあり、ごく簡単な裏書きが残っていました。 おそらく室町時代末頃に作られたものと考えられます




こんどうえんばんかけばとけ
金 銅 円 板 懸 仏
●所 在 地:安佐北区白木町市川1244 順教寺
●指定年月日:昭和53年2月13日
●概 要:円櫨径21・5cm


 
 この懸仏の中央の仏像と、左右の花瓶は、銅円板を槌などで裏から叩き、押し出して作られています。この押出造りは、円板  周囲の装備や、懸輪を取りつける金具部分、花瓶の下の花の文様などにも見られます。 裏面には木板が張りつけてあり、そ  こ に文明6年(1474)4月15日に、物部太郎惣左衛門という人が、この懸仏を八幡神社に寄進したという内容の墨書きがされ  てい ます。このことから、この懸仏は室町時代の中頃に作られたものであり、当時は神社に仏を祭るということが行われてい  たこと がわかります。このような裏書きのある懸仏は県内でも珍しく、貴重な資料となっています。


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