1.すべてのはじまり

子ハムたちの両親

▽1998年2月9日撮影
子ハムの両親

写真左 母:ハム吉(はむちき ジャンガリアン ノーマル)   
写真右 父:
ハム平(はむへい ジャンガリアン サファイア)

1998年2月5日に初回の交尾を確認。このとき妊娠したもよう。
(ハム吉は撮影直後、そそくさと逃げていった)

誕生

1998年2月23日未明
ジャンガリアンハムスター・ノーマルのハム吉(はむちき)が初めての子どもを産む。
小屋の中から「ミーミー」と小さい声が聞こえる。
ハム吉がミルワームをねだりに来たスキに、そっと小屋を見てみる。
小指の先ほどのピンクの肉片が数個、もそもそしている。

2月24日
子どもの背中にジャンガリアン特有の一本線が見えるものもある。

2月25日
ハム吉は巣の入り口に牧草を集めている。子どもを隠しているつもりなのか?
子ハムには少しだけ毛が生えている。

2月26日
ハム吉は昨日よりもきれいに巣の入り口を隠している。
人の気配がすると餌をねだりに来るので、そのスキに子ハムの様子を撮影する。
(但しこの日の撮影は失敗だった)

2月28日
もう自分で外にでたりしている。ハム吉は逃げた子ハムを見つけては、そそくさと連れ戻していた。

▽1999年2月28日撮影 逃亡中(?)の子ハムたち

子ハム逃亡中まだ腹が赤い

月1日
子ハムが小屋の外によく出かけるようになった。
ハム吉は30分以内に発見しては、連れ帰り、
子ハムが出ないようにと、入り口を塞いでいる。
子ハムは7匹であることが判明。背中の筋もばっちり見える。目は開いていない。
小さな歯も生え、臍が見える。乳頭もわかる。腹とか耳の周りには毛がない。

母ハムの死

3月1日夜半
ハム吉が突然死する。
直前まで子ハムの世話に没頭していたが、急に水を飲みに走り、
うずくまったまま動かなくなってしまった。
本当は、死のずいぶん前から徐々に具合が悪かったのだろう。
命がけの母の愛を目前にしたわたしは、
力を尽くしてハム吉の代わりをつとめることをハム吉の亡骸に誓った。

長い夜

3月2日深夜〜明け方

時刻

記 事

温度

00:00 ペレットをふやかしたものを3mm大程度食べさせる。
小動物用ビタミン剤+湯+スキムミルク微量を少量ずつ飲ませる。
水分を与えることができるスポイトなどがなかったので、
アロンアルファをコンビニに買いに行き、同封されていたチューブ(太さ1mmくらい)の先を
口にくわえて、口移しで飲ませる。
肛門を湯で軽く濡らした綿棒でマッサージすると、ウンチが出る。
32℃↓
04:00 練ったペレットを少量与え、上記の方法で授乳する。
少し暑いのか、小屋から出ている。
36℃↑
08:00 同様に練ったペレットを少量与え、上記の方法で授乳する。 30℃↓

人工保育開始(生後8日目)

3月2日早朝〜夜中

時刻

記 事

温度

10:00 動物病院を受診
子ハムの体重測定を行う。1匹あたり平均7g。「
1週間で倍の重さになります」と言われる。
与えた水分量がすくなかったために、軽い脱水状態をおこしていた。
「毛が生えていない、いわゆるピンクマウスだと生き残るのは困難ですが、
この大きさなら頑張れば生きられます」と言われ、ほっとする。

人工保育のコツはミルクがパンパンに胃に入りミルクが透けて見えるくらい
イヤといっても、これでもかというくらい、たくさん飲ませること
」と教わる。
なかなか度胸がいりそうなことである。
授乳間隔は
2時間おき。当然夜間も同じ間隔で行わなければならない。
授乳後は、必ず肛門マッサージを行うこととする。…などの指導を受ける。
子ハムに授乳する際に
必要な器具・材料などをわけてもらう。
なお、器具・材料やミルクの分量に関しては、こちらを参照のこと。
26℃↓
11:00 病院からの帰り、お腹が空いたのか暴れ始める 28℃↓
12:00 ハムスター用ミルクを1匹あたり0.4ml程度飲ませる。
カテーテルが少し大きいのか、子ハムが頭を振って「いやいや」をすると抜けてしまう。
 
13:00 12時に飲んだ量が少ないので、もう0.2mlくらい追加。
カテーテルの先端が尖って痛そうなので、少し火で炙って溶かす。
カテーテルはいろいろ試したが、3Frがいちばん適しているようだ。
 
15:00 水で柔らかくしたペレットを食べている。お腹がいっぱいのようだ。  
16:00 ハムスター用ミルクを1匹あたり0.6ml程度飲ませる。
このくらい飲ませると、しっかり腹が膨らむ。
飲んだ後は、30分くらい、気持ち良さそうに寝る。
33℃→
19:00 ハムスター用ミルクを1匹あたり0.6ml程度飲ませる。 33℃→
23:00 ハムスター用ミルクを1匹あたり0.6ml程度飲ませる。 33℃→

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