2.神様、どうか目が開くまで

本当は母のぬくもりに包まれている時期なのに・・・

▽1998年3月4日撮影

目が開いてない

かかりつけの先生は、こうおっしゃった。
目が開く頃まで生かせたら、生き残れるじゃないかな?」
こんなに小さな子ハムたちの目が開くなんて、
奇跡でもおきなければ到底無理のように思われた。
無理であろうがなかろうが、わたしはわたしのできることを、
やらなくてはならなかった。

※まだハムの見分けがつかない。とりあえず授乳や体重の量を @ABCDEFと記すが、
同一番号のものが同じハムというわけではない。
なお、授乳量の横にグラム表示があるものは、授乳前に体重測定している。

人工保育2日目(生後9日目)

3月3日

時刻

記 事

温度

04:00 はやくも寝過ごしてしまっている。こんなことではいけないと思うのだが、
前の晩興奮しっぱなしだったので、わたしは疲れていたのだ。
おかげで(?)よい飲みっぷりである。ああ、わが子たち、ごめんね〜。
 

<授乳量及び体重>
@0.8ml 8g A0.7ml 8g B0.5ml 7g C0.8ml 9g
D0.6ml 7g E1.0ml 8g F0.8ml 8g

31℃↓
08:00 前回思い切り飲ませたせいか、まだミルクが胃にあるので、少し時間を開けてみた。

<授乳量>
@0.45ml A0.65ml B0.5ml C0.6ml D0.65ml E0.45ml F0.6ml

B授乳使用とすると、「キー」と抗議する。まだおなかへっていないのだろうか。
Eチップを頬袋からうにうに出している。こんなもの食べておなかをこわさないかと、心配になる。

28℃↓
09:30 エビぞって、ピクピクしながら寝ている子が多い。

考えすぎとも思ったが、床材のパインチップを食べておなかをこわしてはいけないと思い、
床材をパインチップと牧草から、牧草と雑誌に切り替えた。大掃除になってしまった。

後に獣医さんから、「パインチップを食べるくらいは、大丈夫だと思う」と言われた。
いろんなトラブルが重なり、このときのわたしは神経質になっていたようだ。
トイレだけは、お母さんのにおいをのこしておいたほうがいいんじゃないかと思って掃除しなかった。

31℃↓ 
13:00  <授乳量>
@0.8ml A1.0ml B0.8ml C0.8ml D0.6ml E0.5ml F0.65ml

BD授乳後、ぽろぽろ排便する。

33℃→
17:00 胃の状態をみて、少し時間をあけて授乳を行った。
消化が悪い(?)のは、濃度が濃かったのかもしれない。
少ない分量のミルクを、厳密に濃度を調整するのは至難の業だ。
どうしても、濃度にムラが出てしまう。

 <授乳量>
@1.0ml A1.0ml B0.8ml C0.8ml D0.6ml E0.5ml F0.65ml

33℃→ 
20:00 わたしがくたびれた顔をしているのを見かねて、仕事から帰った亭主殿が授乳を行う。
ハムスターに愛情を持っている配偶者というのは、何ものにも代えられない財産だなあとつくづく思う。

 <授乳量>
@1.0ml A1.0ml B0.8ml C0.8ml D0.6ml E0.5ml F0.65ml

33℃→

 

人工保育3日目(生後10日目)

3月4日

時刻

記 事

温度

01:00 少しうとうとしたと思うと、また授乳の時間がやってくる。
個体識別のため、腹にマジックで番号をかいてみる(
1998年3月4日撮影画像参照)

 <授乳量>
@1.0ml A1.2ml B1.0ml C1.0ml D1.0ml E1.0ml F1.1ml

33℃→
05:00 器具を洗うのと消毒に手間取っていたら、授乳の時間が過ぎている。ああ。
マジックで書いた番号は、すべて消えていた。再度番号を今度は太い文字で書いてみる。

<授乳量及び体重>
@1.2ml 9g A1.2ml 9g B1.4ml 10g C0.9ml 10g
D1.2ml 10g E1.0ml 10g F1匹測定を記録し忘れている

33℃→
10:00 薄目を開けている子が、2匹いる!
離乳食として、ペレットを水とミルクでふやかしたものを置いておいたら、
頬袋がパンパンになるまで頬張っている。思わずひとりでガッツポーズをとる。

マジックで書いた番号は、またすべて消えていた。
たぶんお互いに体をなめあって、消してしまうのだろう。
インクをなめさせるのもよくないだろうし、個体識別は、諦める。

 <授乳量>
@1.0ml A1.0ml B0.8ml C0.8ml D1.0ml E0.9ml F1.2ml

33℃→

 

14:00  <授乳量>
各々1.0ml平均飲む。
33℃→
16:00 水で柔らかくしたペレットをみんなすごい勢いで食べている。お腹がいっぱいのようだ。
今回の授乳はパス。思わず「ラッキー」とつぶやく。
26℃↓
18:00 すべての子が、薄目をあけるようになった!

 <授乳量>
@0.6ml A0.6ml B0.3ml C0.5ml D0.7ml E1.0ml F1.0ml

@飲む量は少ないものの、頬袋はいっぱいになっている
A
一番小さな子。抱き上げると「ジージー」と怒っている。めいっぱい飲ませるものの、量は少ない。
 この子は育つのだろうか、と不安になる。

B
もともとおなかがパンパンに膨れている。どうやら、餌を十分食べたのだろう。
D
この子も小さい。ミルクの量が少ない。これ以上は飲みそうにないので、しょうがない。

33℃→
21:00 亭主殿が他のハムスターの掃除をした後、何も言わずに授乳をやってくれていた。
ただ、彼も気分的に落ち着かないようで、記録
の文字が踊っており、最後は途切れていた。
わたしはこの間、体調の悪い別のハムスターの看病をしていた。
好きで多頭飼いしているんだから仕方ないものの、
忙しいときというのは、いろいろ合わせ技で困難が押し寄せるものだ

<授乳量>
@0.5ml A0.8ml B0.8ml C0.8ml D0.5ml EF記録漏れ

 33℃→

▽1998年3月4日撮影 まだ目を開けていない

腹に文字を書かれたハム 

画面中央の子ハムに注目
おなかに「」と書いた文字の下部が、すでに消えかかっている。

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